エレクトーン講師・DTM講師の武井悟です。
DAWで音楽を作っていると数値を設定する場面が幾度となく出てきます。
テンポの設定に始まり、ループ範囲、ボリューム、EQ、ディレイタイムなどがありますが、それらに先立って、そもそも音符自体が始点、終点、ベロシティなどの数値情報でできています。
そんな音楽と切っても切れない関係にある数値、パラメーターの変更方法が大きく4つ、Studio Oneには存在します。どの方法でもとにかく数字が変更できればいいのですが、あなたの制作スタイルによっては知っていると便利な方法もあるかもしれません。
数値入力の方法4つ
これはStudio Oneのピアノロール左横にある、インスペクタと呼ばれている部分の画像です。
赤枠で囲ったパラメーターは、以下の4つの方法で調整することができます。
①直接打ち込む
数値をダブルクリックしてから半角数字で直接数値を入力して指定します。
特に説明の必要はないでしょう。
②上下にドラッグする
数値が表示されている部分を上下にドラッグすることで、コンソールのボリュームフェーダーのように数値を上げたり下げたりすることができます(フェーダーやつまみがあるときはそちらを操作しましょう)。
Shiftキーを押しながらドラッグすることでより細かく調整できます。
直感的な操作が可能で、大雑把にも微調整にも活躍する万能なワザです。
③上半分/下半分をクリックする
数字の上半分をクリックすると1ずつ数字が増え、下半分をクリックすると1ずつ数字が減っていきます。少しずつ変化を確かめながら変えたいときに便利です。
※この方法は使えないパラメーターも多く、小節、秒などの時間に関する項目などに限られます。上の画像でも調整できるのは「スタート」「エンド」「長さ」のみです。
④マウスホイール
変更したい数値にカーソルをあわせた状態でマウスホイールを上下に動かすと数値が変化します。
個人的にはドラッグの方が一気に操作しやすいので、この操作ではあまり数値変更をしていません。
どんなときに使う?
結局数字が変えられればどんな方法でもいいので、人それぞれのPC環境や制作スタイル、状況によると思います。
私の場合は数字をいちいち入力するのがめんどくさいので、だいたい数値変更はドラッグしてざっくり移動→Shift押しながら微調整みたいにすることが多いです。
直接入力はアバウトに変更したいときや、狙いの数値がすでに定まっているときに使える安定の入力方法です。特にEQの周波数やコンプのアタックタイムなどでしょうか。
クリックによる変更は1ずつ(に限らずほんの少しずつ)変更させたいときに便利です。
私はピアノロールのインスペクタで、細かく長さやタイミングを変更するときによく使います。特にベース、ドラムなどグルーブ感にこだわりたい場面でお世話になっています。
マウスホイールはあらゆるメニューに使える!!
数値入力ではドラッグに出番を取られがちなマウスホイールですが、ホイールの真価は別にあります。
それはあらゆるメニューで使用可能という点です。
数値以外の、選択されている情報が書かれているメニュー(プルダウンメニュー:クリックして飛び出すタイプのメニュー)は、ほとんどすべてマウスオーバー+ホイールで選択項目の変更が可能です。
なんとトラックの色さえもマウスオーバーで変更可能!
上の画像で、数値変更の4つの小ワザが使えるのが赤枠の箇所。
青枠の箇所はすべてホイールによる選択項目の変更ができる部分です!
できるかな?に最大限対応してくれるStudio Oneの魅力
ここで紹介した操作はすべて覚えていなくても作業はできますし、無理に覚える必要のない小ワザです。
最近Studio Oneを使い始めた方は、同じ結果を実現するための方法がいくつもあって戸惑うかもしれません。
しかし、1つの結果を得るための方法として色々な操作が用意されているありがたさが、使い込んでいくうちにわかってくると思います。
「これめんどくさいな…Shift押しながらどうにかなんないかな…」
「ドラッグしたらいい感じにバーっとかわってくれないかな…」
そんな「できるかな?」という効率化の要望にたいてい応えてくれるのが、Studio Oneの道具として魅力的な部分だと私は思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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