主要DAWをFL Studioに移行した件

Studio OneからFL Studioに主要DAWを移行した経緯と所感。

最初にStudio Oneを選んだきっかけ

ネットのDAW比較記事を見てStudio OneとFL Studioの2つを最終候補として選定、トライアル。

Studio Oneは

  • 直感的な操作ができた。これどうやってやるんだろ?→この操作でいけるんじゃね?でできることが多かった。
  • 当時試用していたCubase AI 7と比べて軽くて起動が早かった。
  • Cubase AI 7が無駄にごちゃごちゃしているのに対し、必要な機能がコンパクトにまとまっている印象を受けた。

FL Studioは

  • パット見でどうやって曲を作っていけばいいかわからなかった。
  • 完全英語でとっつきづらい。

以上の感想をもってStudio One 4 Professionalを購入。
その後5 Proにアップグレードし、常用。

移行のきっかけ

Studio Oneと自分のワークフローの相性

トラック別のビューとピアノロール中心の構成が楽器経験者としてはとっつきやすかった一方、
使っているうちにちゃんとした曲を作んなきゃっていう使命感じみたものを感じて、かえって曲を完成にもってけないこともずっと課題だった。
縦トラック横時間のグリッドだけだとどうしてもいきなり清書しなきゃな感じがしがち。
ちゃんとした曲にしなきゃ圧はDAWのUI由来の部分もあるのかも、と思って別のワークフローで曲作りができるDAWを検討し始めた。

→ Ableton LiveとFL Studioをトライアルして、1年くらい前にFL Studio購入へ。

Fender傘下に入ってからの変化への不満

PreSonusがFenderに買収されてからの進化の方向性が好きだったStudio Oneの方向からズレてきた印象。
もともとアップグレードを重ねて機能が増えてきたところへFender Studio Proとの統合によって自分にとって不要な機能が一気に増えた印象。
また既存機能の操作感も変わっており、購入のキッカケになった「必要な機能がコンパクトにまとまっており、かつ欲しい機能が直感的に使える」という評価が変わってきた。

決定打になったのはバグ。
Fender傘下に入ってから始めてのメジャーアップデート(Stutio One 7)で自分のワークフローの中で頻繁にDAWがクラッシュするバグが発生。
サポートに問い合わせたらデバッグまがいのいろいろな検証をさせられた末「その操作は避けてね」で終わり。
メーカーへの不信感が高まる。

→ すでに購入していたFL Studioへの本格移行を検討。

FL Studio操作基礎の習得

この数年で日本語対応したらしいがとりあえず英語のまま使っている。
わからないことはChatGPTに聞いてある程度どうにかなるので、習熟難度は以前よりだいぶ下がったと思う。

設定まわりが不親切(よく言えば自由度が高い)、Studio Oneと出自や設計思想が大きくちがうためかなり戸惑う場面が多かった。
別の設計思想ではあるもののこちらはこちらでかなり考えられた操作体系があり、一度慣れればかなり快適な印象。

Studio Oneと比較して

ミクロ素材にフォーカスした思想
フレーズ、ループ、オートメーションエンベロープみたいなミクロな素材を加工してアレンジをするのが基本思想。DJ、トラックメイカー的だなと思う。

そのおかげかミクロな素材に集中できる作りになってる気がする。

素材に名前、色、アイコンをつけて積極的に管理しなきゃだったり、編集の最小単位がクリップだったり、エンベロープ曲線が独立してウィンドウで編集できたり、といったことが要因な気がする。

対してStudio Oneはマクロに俯瞰して設計していくのに向いている気がする。
どっちもやれることは被ってる部分も多いけど、作り的に道具の側から受ける刺激がちょっと違う。

標準プラグインが独特
内蔵音源と内臓エフェクトが独特。
それぞれがバラ売りされてるだけあって作りがしっかりしてる。
しっかりしすぎてて機能と使い方が把握しきれない。

自分なりの運用構築を求められる
ウィンドウ管理や素材の管理、ブラウザカスタマイズなどある程度自分流にカスタマイズしていくと使いやすくなりそう。
Reaperほどではないが、自分なりの運用フローの構築が少し求められるDAWだと思う。

遊びや実験がしやすい
クリップ管理だとトラックに配置しなくていい部品があっていいっていう安心感はけっこう偉大。
Studio Oneのスクラッチパッドも似た思想の機能だけどあれよりも自由度高い。気軽に実験しやすい。

「とりあえず作るか…」のハードルが低くて、「とりあえず並べるか…」になって、そこからインスピレーションにひも付きやすい。

Studio Oneは道具から訴えてくるものはほぼない。
FLはなんか遊びたくなる気がする。

Studio Oneはキャンバス、FL Studioはブロック遊びっていう例えがしっくりくるかも。

オーディオ素材加工の非破壊性のちがいも関係していそう。
FL StudioはEdisonがアプリケーションの中心に据えられているくらい、録音→加工をプロセスの中心における。
非破壊的にもとのオーディオも持ってはおけるけど、どちらかというと結果良ければすべてよし な印象。

対してStudio Oneは開発初期からMIDIもオーディオも非破壊編集をモットーにしている。
いつでも戻れるようにしとくから気軽に実験してね、の感じ。
無理やり対比させるなら過程を尊重する ワークフロー。

FL Studioはちゃんと音楽やってきた人ほど「なんじゃこりゃ~」ってなるけど、
設計思想に慣れてくるとその意味わかんなさがだんだん愛おしく思えてくる。そんなDAW。

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